スクエニ「ドラクエはJRPGではない」…海外での日本製RPGは意外と高評価? 

『ドラゴンクエストIX』は“JRPG”ではない―ディアブロ、オブリビオンから影響

 海外メディア向けの発言だし、あっちだと「JRPG」って悪意のある名称というか、ある意味蔑称的な意味合いすらある雰囲気なので、そうではないってことを強調したかったんだと思います。
「JRPG」って一昔前の日本での「洋ゲー」って言葉と同じポジションにある印象。

 で、日本のメーカー自らが「僕らのゲームはJRPGではない」というほどに、JRPGという言葉がナーバスな扱い方をされているワケですが、そもそも「日本のRPGはそんなに評価されていないのか?」をハッキリさせるため、2008年以降にリリースされた「RPG」をスコアランキング順にならべてみました。

(metacriticより。ジャンルを「RPG」で検索。マルチは最高得点を採用。太字は海外タイトル)
01 96 マスエフェクト2
02 94 ペルソナ3 ポータブル
03 93 フォールアウト3
04 92 クロノトリガーDS
05 91 ワールド オブ ウォークラフト:WotL
05 91 ドラゴンエイジ:オリジン
07 90 ペルソナ4
07 90 マリオ&ルイージRPG3
09 89 フェイブル3
09 89 マスエフェクト
09 89 ペルソナ3FES
09 89 デモンズソウル

13 88 すばらしきこのせかい
13 88 EVE Online:Apocrypha
15 87 ポケモン ソウルシルバー/ハートゴールド
16 86 ウォーハンマーオンライン
16 86 ドラゴンクエスト9
16 86 戦場のヴァルキュリア
16 86 Witcher
16 86 Might and Magic: Clash of Heroes
16 86 ボーダーランド

以下一部抜粋
・日本産
83 ファイナルファンタジー13
80 トラスティベル(PS3)
79 ブルードラゴン
79 テイルズ オブ ヴェスペリア
78 ディスガイア3
78 ロストオデッセイ
77 3Dドットヒーローズ
75 スターオーシャン4 インターナショナル
72 エンドオブエタニティ
68 インフィニット・アンディスカバリー
66 ラストレムナント
64 トリニティユニバース
64 白騎士物語
52 クロスエッジ
44 ラストリベリオン

・海外産(カッコ内はPC版スコア)
71 セイクリッド2
65 Alpha Protocol(73)
60 Risen
54 Rise of the Argonauts(59)
50 Two Worlds(65)

 スコアで見る限り、9位までのタイトルの割合は日本:海外は6:6。ベスト20では10:11です。ほぼ互角。オンラインタイトルを除くと日本がやや優勢ってところでしょうか。

 意外と日本のRPGの評価は高かった。

「JRPG」と「日本のRPG」は同義では無いのですが、では「JRPGってナニ?」となると定義が難しい。
「戦闘がコマンド式で、シナリオが一本道」あたりがよく言われる例ですが、じゃあ「FF13はJRPGなのか?」「ToVやスターオーシャン4、インアンはJRPGじゃないのか?」なんてギモンが続々とわいてきます。

 細かく考え出すとキリがないので、とりあえずここでは「JRPG=オールドスタイルのRPG」って認識をしておきます。

 で、スコア上位タイトルを見ていくと、ペルソナはシステムが独特なんで「JRPG」とは言いにくい気もしますし、デモンズとかヴァルキュリアは明らかにJRPGではないのですが、一方でクロノトリガーとかポケモン、ドラクエ9あたりは純然たるJRPGタイトルと言えそう。

 で、80点以下のタイトルに目を向けると、上記のタイトルに加え、イースとかフラジールとかFFCCとかサモンナイトとか、日本産ばかりが目立つようになります。
 これは「日本産の点が伸びない」という面もありますが、同時に海外産のRPGは数が少ないってのもあります。基本的に海外RPGはタイトル数自体が少ないんです。

 これらのデータから考えられるのは、日本のRPGは「アタリもあるけど、ハズレも多い」ってことかと。キツい言い方をするなら「日本のRPGはハズレをつかむ確率が高い」と言えるかもしれません。
 まぁ「ハズレ」は言い過ぎな気もしますけど。70点代なら悪くないと思うんで。

 とはいえ、クロノのリメイクとかポケモンやドラクエが80点以上を叩きだし、純然たるJRPGライクな「ロストオデッセイ」や「ブルードラゴン」が70点代後半とまずまずのスコアを記録していることから分かるように、ゲームの基本的な作りが「古典的なJRPGスタイル」だとしても、バランスなどをしっかり構築すれば高評価を得ることは可能なんです。

 つまり「JRPG」って構造に問題があるんじゃなくて、個々のタイトルに問題があるだけじゃないですかねぇ…。
 で、個別タイトルを見ていけば良い悪いがあるのは当たり前なワケで。

「JRPGは古くさくてつまらない」ってくくり方は「日本のあまりデキのよろしくないゲーム」を取り上げて、それを一般化しているダケなのかもしれません。




以下とりとめのない雑文


 話はちょっと飛びますが、「JRPGは海外RPGの進化に追いついていない」的な論調って、海外のトップタイトル、具体的にはバイオウェアとベセスダRPGですが、それだけを対象にして「他のゲームは追いついていない」って言ってるだけな気がします。
 そりゃトップクラスと中堅タイトルを比べれば差がでるでしょう。金のかけ方が違うんだし。

 個人的には国産トップタイトルと海外トップタイトルを比べれば、そんなに大きな差はないと思います。
 僕はマスエフェクト信者なので、アレは頭一つ抜けていると感じていますが、OblivionとFF13だったらいい勝負だろうと…。ベクトルが違いすぎて比較することにムリがありまくりだけど。

 選択の自由度や壮大な世界観って部分では海外の方が進んでいる気がするし、シナリオの演出・見せ方や、キャラクター性においては、日本のRPGの方が先を行っていると思う。
 戦闘システムだって「コマンド式は古くさい」って言われるけど、オブリの退屈なアクションバトルより、FF13やペルソナのコマンドバトルの方がはるかに奥が深いでしょう。


 で、「ゲームの中身の評価」からは欧米と日本でそこまで差があるとは思わないのですが、単純に「売上げ」から考えると、日本RPGが海外であんまり売れていないのは確か。
 でもそれってゲーム性うんぬんっていうより、和ゲーと洋ゲーの「雰囲気の違い」によるものじゃなかろうかと。

 アニメ絵なのかリアルCGなのか、ハードファンタジーなのかライトファンタジーなのか…。
 海外RPGが渋い挿絵の入ったコナンやエルリック、指輪物語なら、日本のRPGは可愛いアニメ絵イラストを採用したちょっと前のライトノベルなファンタジーなんですよねぇ。

 日本RPGの売上げが伸びないのは、欧米人に「ライトファンタジー的なもの」が受けないからじゃないかなぁって気もします。
 まぁ単にRPGってジャンルが人気無いだけかもしれませんがw


 で、一番最後になりましたが、ドラクエ9ってどこからどうみてもJRPGのカタマリって気がするんだけどw アレのどこにディアブロらしさがあるのかと。

 個人的にはゼノブレイドの方がはるかに洋ゲー的なエッセンスを取り入れていると思います。
関連記事
[ 2010/07/10 19:56 ] ゲームいろいろ | TB(0) | CM(16)


JRPGはただの蔑称だと思いますが。
構造云々ではなく単純に面白いかどうかで使い分けてる気がします。
一昔前の洋ゲーみたいな感じで。
上位にあるペルソナやクロノも日本的スタンダードでアニメチックですし。
[ 2010/07/10 21:37 ] [ 編集 ]

オブリとFFか。
オブリはPC向けに作ってるだけあってグラフィックで言ったら発売時期考えれば、オブリの方がすごそう。
FF13は何がすごいのか良くわからない。グラフィックもリアルタイムのは、突出してすごいとは思えなかったけどな。
[ 2010/07/10 22:48 ] [ 編集 ]

目がこえてていいねえ
すごいすごい
[ 2010/07/11 06:28 ] [ 編集 ]

単純に、萌えとかエロとか、いわゆる狙っている感がプンプンしている部分を、
海外の人が日本人以上に感じ取っているってことでしょ。
蔑称のJRPGって。
ゲームというより映像作品として見ている人が、日本人は多いっていう意味が込められてるんじゃない?

でも、あっちでも蔑称とジャンルの「JRPG」を区別できていないみたいで、
デモンズソウルのときは、

A「これはJRPG(蔑称)じゃないだろ」
B「いや、これはJRPG(ジャンル)だよ」
A「なに言ってんだ?こんなに素晴らしいのがJRPG(蔑称)なわけないだろ」
B「いやいや、これはれっきとしたJRPG(ジャンル)だよ」

なんてこともあったからなw
[ 2010/07/11 09:22 ] [ 編集 ]

JRPGの評価が高いって一部のマニア層からでしょ
全然売れないし
[ 2010/07/11 11:21 ] [ 編集 ]

おそらく細身の男や子供や女が前線で戦うようなゲームを指してるんじゃないですかね
あっちではそれが許容できなくてギャグに見えると聞いたことがありますし
面白い面白くないは別なんじゃないでしょうか、面白くても受け付けないのなら仕方ないとも言えますね
これを基準に考えるとDQ9は完全にJRPGですけど
[ 2010/07/11 12:18 ] [ 編集 ]

世界一売れているRPGはポケモンだと思いますけど、
このシリーズって毎回大きな変化とか新要素とか用意されているのですか?
1作もやったことがないので、詳しい人よろしくです。


それと話しはかわりますが、ブログ主さん。
「オールドスタイルのRPG」とはなんでしょう?
WIZ? ウルティマ? ドラスレ? ドラクエ?

いまの段階だと、新しいスタイルの作品のほうが少ないだろうから、
それを例に挙げて「○○のような」とか、「○○じゃないタイプ」
とか書いたほうがわかりやすいんじゃないでしょうか。
[ 2010/07/11 13:01 ] [ 編集 ]

その4つは全部オールドスタイルだと思います。

「オールドスタイル」って「伝統的な」とか「古典的」みたいな意味合いで使っているんで、線引きは人それぞれになると思います。てか、個々のタイトルをあげ始めると揉めそうでしょw

個人的には次世代機で「まるまるJRPG」ってタイトルはあんまり無いような気がします。「JRPGっぽさが多分にある」ぐらいは多いですが、なにかしら新しい要素も入っているんじゃないですかねぇ…。
全部のタイトルをやったわけじゃないんで、断言はできませんけど。
[ 2010/07/11 13:29 ] [ 編集 ]

>「JRPG」って一昔前の日本での「洋ゲー」って言葉と同じポジションにある印象。

そうだったんですか・。
単純に日本のRPGが海外でも人気がある証拠だと思っていましたが、
蔑称として使われていたんですね。

なんか萎える。
[ 2010/07/11 14:05 ] [ 編集 ]

ランキングを見てて思うのは、とにかく「高性能ハードと日本式RPGの相性の悪さ」ではないでしょうか。
グラフィックがリアルな空間ではどうしても基本的にアクションゲームになる必要があるんだと思います。
立体的に描画されるグラフィックだと真正面からターン制で戦闘する事や、迷路の壁としてしか背景が機能していない事等に違和感や理不尽さを感じてしまいます。
所謂日本のRPGの戦闘の面白さは見た目が抽象的だからこそ成立してる将棋やチェスと同じだと思うので、見た目を現実に寄せてしまうと現実世界のルールである時間や重力といったものが無視された特殊なルールでの遊びが成立し難いのではないでしょうか。
FF13のコマンド戦闘が如何に奥深くても、やはり遮蔽物の無い近距離で銃器で打ち合ったり、リアルタイムで防御や退避が出来ないと見た目が滑稽過ぎます。
そういった感じで日本式RPGは元々16bit機以降のハード性能向上の恩恵を受け難いジャンルであるが故に、ハード性能の向上で出来る事が広がった箱庭アクション型の海外RPGに比べて「JRPGは古くさくてつまらない」という評価になるのだと思います。

あと一本道の押し付けシナリオやアニメ絵の女子供が戦う世界観とかは、私自身は昔から嫌いだったので正直日本でそこそこ受けが良い事の方が良く判りません。
[ 2010/07/11 14:33 ] [ 編集 ]

海外では主に蔑称なのか。

個人的には、JRPGといえばドラクエを筆頭としたターン制コマンド選択式戦闘システムのRPGってイメージ
プレイヤースキル関係なく難易度が一定って感じかな
[ 2010/07/11 14:49 ] [ 編集 ]

銃弾パカパカ喰らっても死なずに自然回復するFPSってスゲーリアルだよねwww
「自分が嫌い」が頭にあってそれに理由付けしてるだけじゃないの?
[ 2010/07/11 22:46 ] [ 編集 ]

セカイ系とかメアリ・スーとかとおんなじだな
何もかもあやふやなままみんながみんな自分の中の定義で使ってるから
ジョークや煽りに使うならともかく、まじめな分析では話がまとまらない
バズワードって奴?
[ 2010/07/16 12:34 ] [ 編集 ]

↑↑細身で軽装な男が大剣振り回すよかシステム的に納得しやすいんじゃねーの?
いや、まじで海外制作者とかはそんな感じなんよ。
箱○のGOW制作者は筋肉無い奴がデカイ武器もてるわけねーだろHAHAHAとかインタビューで言ってた。
お国柄の違いって奴だろう。日本じゃ弁慶よか義経のが強いことが海外じゃありえないことになるんだろうさ。
[ 2010/07/17 00:20 ] [ 編集 ]

アメリカ人は基本的に「パワーに対向するにはさらなるパワーだ!HAHAHA!」だわな。
ハルクみたいなヒーロー(?)が生まれる上に人気が出るあたりが日本との差だろうね。
個人的にはRPGだと日本的な作りが好きだけど、もっとゴリゴリマッチョでパワー全開、「戦いは筋力だぜ!」みたいなキャラは増えて欲しいかな。
テイルズもまたコングマンみたいなキャラが出ないものか。
[ 2010/07/17 18:40 ] [ 編集 ]

著者が一番jrpgを分かってない。90年代のロープレを遊び切っている人間にしか分からない。今の日本のただのロープレとグラフィックの差があっても見劣りしない演出と音楽がそのころのロープレには確かにあった。何故そのことに触れようとしないのかがいまだに理解できない。
そうしたなか、今の日本のロープレ、西洋のロープレなどとは実は比較にならないのではないのか?と徐々に気づかれ始めたのが90年代の日本のロープレ、jrpg。
今のやつらはロープレの敷居が高くなるのを恐れてるからjrpgの存在を認めようとせず、スマホゲームの開発とかしてんだろ。
[ 2015/11/21 08:34 ] [ 編集 ]

コメントの投稿


蔑称使用、誹謗中傷や罵詈雑言、煽りコメントは禁止。

ネタバレも基本的に禁止。随時削除します。

スパム対策のため「http」が使えません。

お手数ですがhを抜くなどで対応お願いします。














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://graffito.blog14.fc2.com/tb.php/1514-8b847957