ソニーがPS3ハック問題で訴訟を起こす。ゲーム機ハックは違法か合法か? 

 海外のハッカーがPS3のハッキングに成功、各種ツールをネットで公開したことに対して、ソニーが訴訟を起こしたようです。

動画:PS3にカスタムファームウェア作成ツール、自作アプリを起動可能 1/5
ソニー、PS3のハック問題に関して正式にコメントを発表 1/7
ハッカーGeohot、PS3のソフトウェアJailbreakを公開。署名ツールも提供 1/9
不正ツールを使用したPS3はソニーが機能を停止させることも可能 1/12
ソニーがGeohotを訴訟、一時的差し止め命令発行へ-PS3ハック問題 1/12

 なんか大ゴトになっている模様。

 訴訟で使われた「デジタルミレニアム著作権法(DMCA)」ってのは、著作権保護技術を無効化する行為や、その方法の公開を禁じる法律なんで、今回のハックはあからさまに抵触しそうな気もするんですが、この法律は表現の自由やら消費者の権利やらとの兼ね合いで、運用方針がちょくちょく変更されていたり。
 近いところでは「iPhoneのプロテクト解除は違法ではない」という見解が出されていることもあり、正直どう転ぶかは良くわかりません。


 今回公開されたのは「自作プログラムを動かすためのツール」であって、直接的に「コピーゲームを動かすためのツール」ではありませんが、結果として「コピーゲームを動かすための自作プログラム」が動いてしまうのが大問題。

 ソニーからすれば「コピーが動かないように自作プログラムすべてが動作しないようにプロテクトをかけている。自作プログラム動作は著作権保護技術無効化と同義だ」でしょうし、ハッカー側からは「合法的な自作プログラムが動作するようにしただけ。違法コピー問題は著作権違反を犯すヤツの責任だ」となるでしょう。

 なかなかややこしい。
 率直な感想を言えば、なにもわざわざゲーム機で自作プログラム動かさなくてもと思いますが、ハッカーな人たちは手段そのものに興味があるんでしょうし…。
 詳細な手段を公表しなけりゃいいのにとも思いますが、彼らなりの「所有権」や「著作権」に対する考え方によって公開しているのかもしれません。

 まぁこの辺はどこまでいっても平行線だろうから、裁判で白黒ハッキリさせるのがいいんじゃないでしょうか。
 個人的印象では、日本だとソニーが勝ちそうで、ヨーロッパだとハッカーが勝ちそうで、アメリカだと50/50って気がしますが…さてどうなりますか…


 てか、毎回言いますけど、ROM配布サイトを訴えるのは難しいんだろうか? あっちを撲滅&賠償請求しまくればけっこうな抑止力になる気もするんだけど。中華系サイトを欧米系企業が訴えるのは大変なのかなぁ…



 あと、このニュースの影に隠れがちなんですけど、地味に気になったのが
「PS3は本体を起動させる度に、例えPlayStation Networkにサインインしなくても、最近起動したプログラムのリストやエラーログを送信するなどしてソニーのサーバーとコミュニケーションを行っている」
という部分。

 あんまり気にしたことなかったけど、確かにゲーム機って個人情報やら使用履歴やらをそれなりに収集してそう。
 PCなんかだとこの手の情報収集ってデリケートに扱われているけど、ゲーム機はけっこう野放図だよなぁと再確認。ゲーム機がSTB的なポジションになったら、もうちょっとシビアになってくるのかもしれませんね。


【参考リンク】
iPhoneのJailbreakは違法にあらず、DMCA見直しで適用免除に
DMCA【Digital Millennium Copyright Act】(e-Words)
デジタル・ミレニアム著作権法(オンライン・コンピューター用語辞書)
関連記事
[ 2011/01/12 21:03 ] ゲームいろいろ | TB(0) | CM(1)


機械そのものを著作物とするかどうかが鍵なのかな?
[ 2011/01/13 19:16 ] [ 編集 ]

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