「Beats Studio」の現行モデルを、初代と比べながらレビューしてみた 

 BeatsがAppleに買収されました。

 日本にいるとBeatsって「知る人ぞ知る」ってレベルですが、アメリカではヘッドホンのトップシェアブランド。
 僕らが考える以上にインパクトがある買収劇なのかもしれません。

 ただ、Beatsって製品のクオリティよりは、ブランドイメージでのし上がってきた会社なわけで、そこを巨額で買収して、果たして効果があるのかな…って気はします。
 ぶっちゃけAppleブランドでヘッドホン出してもいけちゃうような気も…。

 まぁAppleとしては、Beatsのブランド力だけでなく、そのブランドを作り上げたノウハウが欲しかったのかもしれませんが。


 で、以前にBeatsの主力商品である「Studio」をレビューしたのですが、昨年、大幅なモデルチェンジをおこない、すっかり別のヘッドホンとなっています。

 僕は新型は持っていないのですが、そこそこ聞いてはみたので、初代と比べながら簡単にレビューしてみます。


【音】
 初代は思いっきり重低音に振った、かなりクセのある音作りでした。
 慣れてない人が聞くと「2万でこの音とかありえねー」と言われることもありましたが、しばらく聞いているとクセになって、他のヘッドホンだと物足りなくなるのも事実だったり。それぐらい強烈な個性があるヘッドホンでした。

 そんな初代に対し、現行モデルはクセを抑えた作りになっています。
 具体的には、低音の量を減らして、高音もある程度しっかり聞こえるようにしています。
 もちろんBeatsらしい低音サウンドではあるのですが、「それだけ」のヘッドホンではなくなりました。
 一般的には「聴きやすくなった」と言って間違いないと思います。旧型の低音の圧力が好きだった人には物足りない面があるかもしれませんが…。

 Beatsの主力イヤホンである「Tour」も似たようなモデルチェンジの仕方でしたし、Beatsもある程度「大衆受け」する音作りにちょっとづつシフトしているのかもしれません。

 あと、高音とか低音うんぬんを抜きにして、音そのものの明瞭さというかツブの細かさみたいなものが、旧モデルよりかなり向上している印象です。

 旧型と比べると「音は進化している」と言って良さそうです。
 音作りの方向性が少々変化したので「昔の重低音型のほうが好み」というケースはあるかもしれませんが。


【ノイズキャンセル】
 旧モデルのノイズキャンセルは正直「ついているかどうか分からない」というレベルでしたが、新型のノイキャンはかなり実用的なレベルにはなっています。
 ただ、「ノイズキャンセル目的で買う」というほどでもないです。
「Beatsの音を聞きながら、ノイズもキャンセルしてくれる」という位置づけでしょう。

 ノイキャンを重視するなら、BOSEとかSONYがいいと思います。


【デザイン】
 ここは好みの問題が大きいので、「見て比べてください」ってことなのでしょうが…個人的には新型のデザインは好きじゃないw

 未来感を出したかったのか、流線的で先鋭的なデザインなんですが、妙にプラスチッキーな感じで安っぽいというかなんというか…。
 なんていうか「おもちゃ」っぽいんです。
 2万もするんですから、もう少し高級感がにじみ出てくれると嬉しいかなぁ…。


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 現行のStudioを旧モデルと比べると、音のクオリティは間違いなく良くなっていて、ヘッドホンとして順当な進化を遂げています。

 いっぽうで、音質だけで評価したら、AKGやゼンハイザーなど、他メーカーの3万円クラスのヘッドホンには及ばないかもしれません。正直なところ「音の良さ」だけを求めるのであれば、僕は「Beats Studio」をおすすめしません。Beatsがダメということではありませんが、他にもっと良いモノが見つかるはず。

 しかし、Beatsのヘッドホンは音質だけで評価すべきではありません。
 スタイリッシュなデザインや強烈なブランドイメージによって醸し出される、独特の「持つ喜び」は他のヘッドホンとは一線を画しているといえるでしょう。

 あの「b」のマークが放つ強烈なブランド力に強く惹かれるのであれば、新型「Beats Studio」は買って損はないと思います。




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[ 2014/05/29 12:54 ] オーディオ | TB(0) | CM(0)


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