PSP版「タクティクスオウガ」を再プレイしたので、エムブレムifと比べてみた。 

 最近、タクティクスオウガ@PSP版をUMDパス使ってVitaでプレイしております。

 つい先日、最新タイトルであるファイアーエムブレムif@3DSをプレイしたのですが、ぶっちゃけ、世代の違いはまるで感じませんねぇ…。
 携帯機のゲームって、テクノロジー的な進化はあまりないんだなぁと再確認。
 進化がないのが寂しいような気がしつつも、古いゲームでも気兼ねなく楽しめるのはイイことだよなぁとも思ってみたり。

 で、せっかく人気SRPGを連続プレイしたので、タクティクスオウガ(以下TO)とファイアーエムブレムif(以下FE)を軽く比較してみようと思います。





1:マップ
 マップは、FEの方が仕掛けが豊富で変化は多いです。
 一方、TOはギミック的なものはありませんが、マップに高低差があり「地形を考えながら攻略する」という部分でFEに勝っています。
 
 あと、マップのサイズは両方それほど変わらないのですが、TOの方がユニットの移動力が低く、地形による移動制限も厳しいため、フィールドが広く感じられます。
 「大規模戦闘の再現度」という意味では、TOの方が上な印象。
 逆にFEは戦場を縦横無尽に動きまわれるため、ダイナミズムやテンポが良くなっています。

 僕はTOの方が好きですが、誰もが気軽に楽しめるのはFEだと思います。


2:AI
 圧倒的にFEが上です。
 というか、FEのAIもそこまで賢いワケではないのですが、TOのAIが酷すぎて勝負にならない。
 基本的には近くにいる敵を攻撃するだけ。しかも「魔法の効果を2倍にするスキル」を持っているにも関わらず、まず魔法を使って、その後にスキルを使って行動を終了するという、もはや意味が分からないレベルの思考ルーチンとなっています。

 またFEの場合、ボスは最後まで動かないので「徐々に敵軍を打ち破っていく」という動きが再現できますが、TOだと大将が単騎で突っこんでくるのであっさり返り討ちにできます。
 むしろ経験値稼ぎのために、どうやって敵ボスを温存するかを考えなきゃいけないぐらい…。

 敵AIの「稚拙さ」はTO最大の欠陥だと思います。


3:戦闘
 FEは短期決戦型で、パズルや詰め将棋的な印象です。
 FEは、攻撃力がインフレ気味なんで「敵を残しておくと、1ターンで殲滅させられる」ことが非常に多い。
 そのため、可能な限り1ターンで敵を殺しきる必要があります。
 とりこぼしはユニットの死に直結するため、1ターンごとにきっちり計算しながら戦っていくことが大事。
 大局を見ながら戦うというより、局面局面をクリアしながら進めて行くスタイルなので、「戦争というよりは戦闘」な雰囲気です。

 対するTOは、ユニットがFEほど死にやすくないため、前線で敵を足止めしつつ、アタッカーに突撃させたり、後方から飛び道具や魔法で殲滅するといった、戦術的な戦いを展開しやすいです。
 惜しむらくは敵がバカすぎるため、ヌルい戦術でも勝ててしまうことですが、戦いの展開そのものは、より「戦争」っぽいと思います。戦争が言い過ぎなら「シミュレーションゲームっぽい」でしょうか。


4:育成
 システム的には、TOの方が細かいです。
 スキルが非常に多く、組み合わせパターンも豊富。同じクラスのユニットでもスキルと武器の組み合わせで、まるで違った役割を担わせることも可能です。
 FEはある程度まで育てちゃうと、同じクラスで差別化するのは難しい。僕の場合、後半はテンプレキャラだらけになってしまいました。

 ただ、PSP版のTOは「キャラのレベルはキャラごとではなく、クラス単位で上昇する」というシステムになっていて、これが「好きなキャラを好きなようにレベル上げする」ことを豪快に妨げています。
 詳細を説明すると長くなるので省きますが、TOは「いろいろなキャラを心おきなくレベル上げする」のが難しいです。

 キャラ育成を好きなように楽しむという意味では、FEの方が楽しみやすいです。
 TOは細部は良く出来ているんですが、根本的な部分が足を引っ張りすぎているのが非常に惜しい…。

5:ストーリー
 個人的な好き嫌いでいえば、TOの圧勝です。
 TOのストーリープロットは、正直、王道的なもので、そこまで目新しさがあるワケではないです。
 ただ、FEのストーリーがキツすぎて勝負にならない。

 僕がFEのストーリーで一番ダメだと思うのは「物語の最終盤までカタルシスをまったく得られない」とこだと思ってます。
 これでもかと鬱展開が続いていき、負の感情をためにためて最後で爆発させる(爆発のさせ方も正直物足りないですが…)。

 これが映画とか漫画ならまだ平気だと思うんです。
 鬱展開が続いても、映画ならせいぜい1時間ちょい、漫画なら1冊分ぐらいだから、まぁ耐えられる。
 ところが、プレイ時間が10時間を越えるのが当たり前のゲームだと、数ステージごとに発散できるシーンを入れてもらわないと、長時間延々と鬱展開だけを見せつけられるという、拷問のような娯楽になっちゃうワケで。

 シナリオの人が漫画系の人らしいので、漫画ノリでそのまま書いちゃったのを、ゲームメーカーがチェックせずにGOしちゃったんですかねぇ…。

 またTOもFEもマルチシナリオとなっていますが、メインの分岐が1つしかなく、かつかなり強引な感のあるFEに比べ、TOは複数の分岐があり、かつどの選択も納得しやすいものなため、「自分が歴史を選んでいる」気分になりやすいと思います。

 あと、「戦争に関わる人々の悲哀」みたいなものの表現は、TOの方が圧倒的に上かと。セリフ回しやイベントなどが秀逸です。
 というか、そもそもFEは「戦争の矛盾や悲哀」といった部分にはあまり踏み込んいません。シナリオや演出方法などにおいても「戦争っぽさ」があまり出ていませんから、もしかしたらあえて「戦争を感じさせない作り」にしているのかもしれません。


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 と、適当にダベって見ましたが、いざ同時期にプレイすると、同じSRPGでも随分違ったモノになるんだなと言うのが正直な感想。
 ざっくりまとめると、
「遊びやすさとテンポの良さで、気分よくプレイできるFE」。
「戦闘も育成もじっくり腰をすえて楽しみたいTO」。

 それぞれへの個人的な注文は
FEは「攻撃力インフレを抑えて、前線構築や膠着状態といった、詰め将棋じゃない戦闘を楽しみたい」
TOは「AIのバカさ加減をなんとかしてください。キャラ育成をキャラ単位に戻して下さいお願いします」
 ってところでしょうかw


 ちなみに、TOはリメイクのPSPと、オリジナルのSFC版だと、見た目はそっくりですが、その中味は別ゲーといってもよいぐらい、根っこの部分が改変されていたり(キャラ育成がクラス単位ではなく、キャラ単位なのが超重要)。
 PSPではなく、オリジナルのSFC版(もしくはPS1やサターンへの移植版)をあえて選んでみるのも悪くないかと思います。SFC版はVCでプレイ可能です。
(※PSのアーカイブスがあるとの記述を修正しました。ご指摘ありがとうございますorz)



 オウガ終わったら、暁でも遊び直そうかなぁ…。


タクティクスオウガ 運命の輪(特典なし)

 
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[ 2015/07/20 18:10 ] ゲームいろいろ | TB(0) | CM(0)


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