最近、気になることといえばインディジョーンズの新作。なんでもマヤの水晶髑髏が出てくるらしく、ニュースサイトなんかでも話題になっています。
で、いくつか見かけたのが
「水晶髑髏、実は偽物だった」
という記事。
興味深かったのでいくつか読んだところ、偽物とする理由がいくつか上がっていました。
1:表面に19世紀以降使われた回転式の器具を使った後がある。
2:水晶がブラジル産で、当時メキシコ(マヤ文明があったのはメキシコあたり)はブラジルと交易していなかった。
3:水晶内にわずかに残っていた水分が19世紀の物。
4:水晶内に炭化ケイ素が混じっていた。炭化ケイ素は天然では隕石にわずかに混じっている程度。19世紀末以降量産されるようになった。
さて、いくつかの記事では理由として「2番目」までしか書いてませんでした。
2番目までの理由の場合、どう考えても「水晶髑髏がマヤのものではない」と否定できないと思うんですよね。
この理由の場合、どっちも「マヤであんな精巧なものが作られたのはおかしい」という先入観がなければ導き出せない結論であって、ニュートラルで判断すれば「マヤに回転式器具があったかも」「もしかしたらメキシコとブラジルで交易があったのかも」となるはずです。特に2番目は、例えばこれが「ブラジルの土で作った土器」であれば、おそらくメキシコーブラジル交易説の根拠とされるかもしれません。
で、3番目と4番目の理由がでてきて、やっと「ああ偽物だったのかぁ」と納得できるワケです。
書いてる方が3と4の情報を得た上で記事にしたのか、1と2だけを理由に「偽物」と断定したのかは分かりませんが、新聞記事が、専門知識の裏付けがないとホントかウソかすら判断できないというのは、ちょっと困りものというか、自分の猜疑心の強さを再確認しました。
※水分で年代測定できるかどうかは知らないのですが、ちょりっと調べたところこんな記事(WIRED VISION:
考古学の空白を埋める新たな年代測定法)がありました。この方法だとしたら、水晶髑髏を年代測定するのは難しそうですがねぇ…(水晶髑髏は発掘状況がハッキリしてなかったような…)。
<関連リンク>
ITmedia News インディの水晶ドクロ、大英博物館とスミソニアン所蔵も偽物
TechnoBahn スミソニアンと大英博物館の「水晶髑髏」はどちらもニセモノ、X線回折法で再調査
BBCニュース(英語) Crystal skulls 'are modern fakes'
Slashdot 大英博物館の水晶髑髏から合成研磨材を検出
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