ネイチャー誌も認めたオーパーツ「アンティキティラの機械」 

 オーパーツというと「世界を滅ぼす水晶髑髏」とか「メキシコに残る謎の恐竜土偶」なんていう「いかにも」なキャッチフレーズがつくもの。まぁそこが胡散臭さのもとなんですが。
 今回紹介する「アンテキティラの機械」も、以前は「謎の天文コンピューター」などという、いかにもニセモノチックな通り名で呼ばれていたんですが、最近の研究によって晴れて歯車を噛み合わせた高度な天球儀であることが判明しました。
 ほとんどのオーパーツは捏造や偽物の疑いがかけれているなか、「アンティキティラの機械」は、科学的に認められた数少ないオーパーツといえます。

「アンティキティラの歯車」は技術史上の驚異、ネイチャー誌に論文が掲載(Technobahn)
「アンティキティラの歯車」は五輪の開催年を告げる機械だった、研究グループ(Technobahn)

 この機械が作られたのは今から2000年ほど前。
「差動歯車機構」と呼ばれる装置が組み込まれていて、太陽、月の運行を非常に正確に示せるのに加え、4年に一度の閏年がいつかを明示する機能もあったとか。
 ネットで見つけた情報をもとに、この機械の機能を列挙してみます。
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・30以上の歯車で構成されている。失われた部分もあわせると80ほど?
・歯車には目盛りや2000文字ほどの文字が刻まれている。
・ソティス周期にもとづく1年カレンダー目盛りがある。
・2番目のダイヤルにギリシャの黄道十二星座のシンボルが描かれている。
・歯車の回転比が、天動説における「地球を中心とした太陽と月の公転比」である「19:235」と一致する。
・歯車は木箱に入れられ、見た目は置き時計のような感じ。
・表示板で日付をセットすると、その日の地球から見た太陽と月の位置が表示される。
・位置の誤差は100分の1度程という高性能。
・4年に一度の閏年、すなわちオリンピック開催年を告げることができた。
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 かように紀元前のアイテムとしては超高性能。
 使われている技術はその後1000年にわたって見いだすことができず、「人類史上最初の機械式計算機=コンピューター」「技術史上の驚異」と言われています。

 つか、発見された時から「天体の運行を観測する装置」とは言われていたのですが、機構が精密すぎることや、観測できる天体情報が細かすぎることから「こんな精密なものは古代ギリシャ人には作れない。宇宙人からの贈り物だ。オーパーツだ」って騒がれたのです。
 その後の調査の結果、この機械が「紀元前ギリシャのもの」であることはほぼ確実になったので「ギリシャの技術は思ったより高かった」という流れになったというワケで。
 歴史が人の主観によって左右されるイイ例ですね。

 さて、この歯車の作り方は古代最大の図書館「アレクンドリア図書館」に収められていたそうです。しかし図書館が戦火によって喪失してしまい、その技術も一緒に失われたと言われています。
 もしこれが事実であれば、機械の他にも数々の高度な技術が図書館と一緒に消えているのかもしれませんね。

<関連リンク>
「アンティキティラ島の機械の謎」解明プロジェクト、ギャラリー方式でご紹介(WIRED VISION)
アンティキティラ島の機械(Wikipedia)
アンティキティラの機械
アンティキシラの歯車
The Antikythera Mechanism Research Project(英語)




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[ 2008/08/16 02:38 ] サイエンス | TB(0) | CM(0)


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