水晶ドクロ 

 歴史関係ネタ第一弾は

 水晶ドクロ

 オーパーツですよ、オーパーツ。
 水晶製のドクロ(髑髏)でホンモノの頭蓋骨にそっくり。現在の技術でも作るのは難しいと言われています。まずは「オーパーツ視点」から、水晶髑髏がどんなものかを確認してみましょう。

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 水晶髑髏は、古代マヤ文明期に作られた水晶製の工芸品と言われている。
 水晶髑髏にはいくつかの種類があるが、最も有名なのは「ヘッジス・スカル」と呼ばれる、1927年にイギリスの探検家フレデリック・A・ミッチェルがホンジュラスにあるマヤの遺跡で発見したものだ。
 この髑髏がオーパーツ、いわゆる「場違いな発掘品」と言われるのはいくつかの理由がある。


 1つ目は、そもそもマヤには水晶を加工する技術が無かった、という点だ。
 この水晶髑髏には、道具による加工の跡やひびが一切入っていない。つまり一つの大きなロッククリスタルを研磨したと思われる。水晶はダイヤ、サファイア、ルビー、トパーズに次いで硬い鉱物であり加工が非常に難しい。
 マヤ文明は石器文明で、水晶を加工できる道具は持っていなかったと思われる。水晶と同じ化学構造である二酸化珪素でひたすら「磨けば」不可能では無いらしいが、数百年(300年以上)の時間が必要となる(※1)。
 また、この髑髏は解剖学的には非常に精密にできていて、人間の頭蓋骨をほぼ正確に再現している。マヤは人身供犠の習慣があったので、人間の体についての知識がある程度あったのかもしれないが、それでもこのリアルさには驚嘆せずにはいられない。
 ドクロが持つプリズム効果も、水晶髑髏を神秘的にしている理由の一つだ。文字を書いた紙を髑髏の下に置き、目の部分から文字が読め、真上から見ると文字が拡大される。髑髏の下から光を当てると髑髏全体が炎のように光り、下から光を当てると目が光る。さらにはこの光を見ていると、1分程度でほとんどの人が催眠状態に陥ってしまうらしい。
 これらの特殊なレンズ効果は水晶のプリズム効果や光の屈折率の知識がないと実現不可能。水晶の屈折率は複雑で、現代の技術でもこの効果を再現するのは不可能に近いとのことだ。
 このヘッジス・スカル、現在は発見者であるミッチェルの孫であるアナの所有物。一般人は見ることはできないし、研究もまったく進められていない。
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 と、かようにスバラシー&オカルティックな水晶髑髏ですが、まぁ当然ケチもいっぱい付いてます。

 まずケチの一発目は大英博物館から。
 実は水晶髑髏には、ヘッジススカル以外に大英博物館に置かれている「ブリティッシュ・スカル」というものがあります。大英博物館行けば誰でも見れるので、こっちの方が有名かもしれません。
 で、このブリティッシュ・スカルは、アステカ期のものと言われていて、ヘッジススカルと比べると作りが少々稚拙でレンズ効果もなかったり。
 こちらは博物館所蔵ということで、しっかりと研究・調査がされているんですが、その結果ドクロの表面には回転式の器具すなわち「ろくろ」などを使用して切削・研磨した跡が認められ、さらに使われている水晶はメキシコ産ではなくブラジル産である可能性が高いとのこと。
 この研究結果を受けて、大英博物館では「当時のアステカには車輪がなかったので回転式器具はなかったはず。この髑髏は19世紀のヨーロッパでブラジル産の水晶を加工して作ったのではないだろうか」と報告しています。

 まぁそもそもが「ヘッジス・スカルとは別のモノ」なので、根本的にズレてる気もはしますが、それは置いておきましょう。
 ただブリティッシュ・スカルが偽物であるというのが「回転器具を使った跡がある。回転器具はアステカにはなかった。だからアステカのものではありえない」は理由としてはメチャクチャというか説得力ゼロです。
 いや、冷静に考えれば「考古学的にはアリ」なのかもしれませんが、これがオーパーツだと主張する派からすれば「当時の技術で作れないものだからオーパーツなんじゃん」となるわけです。19世紀ヨーロッパ産である証拠をまったく提示できてませんしね。
 極めて乱暴な言い方をしますが「アステカに回転器具がなかった」は、正確には「アステカでは回転器具が見つかっていない」であって「アステカで回転器具が使われていなかった」の証明ではありません。
 例えば前提条件が「ドクロがアステカの遺跡から発見されたものだ」とすれば、回転器具を使った遺物が出てきた時点で「アステカには回転器具があった」になるはずです。
 これを言い出すと歴史学の否定になる気もしますが、例えば、超天才科学者がマヤにいたとして、彼が一人でこっそりと回転器具を完成させちゃって、しかもそれは王家の秘宝とされて誰にも公開されず、そしてそのまま滅んでしまったかもしれません。けっこうありそうでしょ。
 まぁ、このへんは堂々巡りだし、大英博物館も「可能性が高い」と言っているだけで「捏造とは言い切れない」と言っているので、これぐらいで。

 もう一方の本家とでも言うべきヘッジス・スカル。個人所有ということもあって、調査がほとんどされていないんですが、実はコレ、そもそもの「出所」がかなり怪しい。
 まず水晶髑髏をマヤの遺跡から発掘したという写真なりの証拠がまったく無いのに加え、発見したヘッジスがそもそも1927年には発掘現場にいなかった疑惑、1943(44年説も)年にヘッジスが水晶ドクロをサザビーズのオークションで買っている事実(※2)などなど、胡散臭さ抜群です。
 ただし、これらの指摘では「マヤ遺跡から発見されたものではないらしい」とは言えるけど、髑髏が持つ不思議なプリズム効果の説明はできません。いろいろ調べたのですが「水晶髑髏のプリズム効果は1944年の技術では再現不能、もしくは可能である」ということの確認はできませんでした。もし現代の技術をもってしても髑髏のレンズ効果の再現が難しいのであれば、髑髏のオーパーツ度は一気に跳ね上がるでしょう。

結局、「水晶髑髏は捏造か本物か?」という疑問に答えるには

ヘッジス・スカルはいつの時代のものか?

 が分かればイイはずです。作られた時代が特定されれば、これらの疑問は一気に氷解するでしょう。
 ところが、水晶に限らず鉱物の加工品は年代を測定することが非常に困難。
 現在よく使われる年代測定法は「炭素14測定法」や「地質年代測定法」なのですが、炭素14の方は基本的に有機物が対象、地質年代の方はそもそも発見されたときの記録が無いのでダメです。
 すなわちヘッジス・スカルがいつのものかは、すくなくとも現代の科学では

どうあがいても分からない

と…。南無~。

 とりあえず今後の課題は
1:水晶髑髏のプリズム効果が1940年代の技術で再現可能かどうか?
→不可能ならオーパーツ認定。いつの時代のものかへ
→可能なら捏造品疑惑大上昇。さらに時代測定へ
2:革命的技術の発見でヘッジス・スカルの製造年代を特定
 ってところでしょうか。1番はすぐ確認できるんでしょうが(僕はできませんけどorz 誰か分かる人いたら連絡Plzzzzzz)、2番は絶望的につらそうです…。

 見てる方としては「水晶髑髏はオーパーツ」な方が夢があっていいですけどね~。いつか両目の光るヘッジス・スカルを見てみたいものです。



※1:べつに300年かかって作ってもまったく問題ないと思うので、ふつうに何世代にもわたって削ったというのが真実かもしれません。それはそれでロマンですね~。もっともレンズ効果の方はやっぱり説明つきませんけど…。
※2:これは記録が残っています。ヘッジスの養女のアンナは「当時金がなくて売りに出したが、やっぱり買い戻した」と言っています。ただしヘッジスはそこそこお金持ちだったようで、この証言は疑問視されています。
※余談:伝説では「水晶ドクロは全部で13個あり全てが再び一ヶ所に集結した時宇宙の謎が明らかになって、人類は平和の時を迎えられる」みたいなものがあるらしいです。出典は分からないけど;; で、この13個のうち、見つかっているのは7個。ヘッジス、ブリティッシュの他にフランスのパリ人類博物館やアメリカのスミソニアンにあるとのことです。まさにドラゴンボールっ! ベタなファンタジー小説のネタのようです。オカルトだとしてもやりすぎだよなぁw


<参考リンク>
世界の謎:「水晶ドクロ
The Skeptic's Dictionary 日本語版:「水晶のドクロ crystal skulls
X51.ORG:「大英博物館の「水晶のドクロ」、捏造品と判明か
フリー百科事典『ウィキペディア』:「水晶髑髏
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[ 2005/07/16 00:39 ] 歴史 | TB(0) | CM(1)


馬鹿なの

あなたは馬鹿なの


300年もこすり続ける人がいると思うの?

その人どうやって生活するの?

だいたいプリズム効果が難しいんならもう決まりじゃない


問題は捏造とかどうとかそういう夢のない次元の話じゃなくて


誰がどうやって作ってその方法はどう応用出来るかでしょうが


そもそもの論点がずれてる
[ 2009/07/18 03:57 ] [ 編集 ]

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