いまさら『誰も知らない』 

 超今更ですが、カンヌで柳楽優弥くんが最優秀男優賞を受賞して一躍話題となった

『誰も知らない』

をCSで見てみたり。正確には「見た」というよりぼんやりと「眺めていた」いたんですが。で、見終わったら感想を書きたくなりました。

 以下、思いっきりけなしますよ(笑)


 この映画、良くも悪くもインパクトはありまくり。
 見終わった僕が
「これ、世間的にはどんな評価なんだろう?」
と、思わず批評ページを探してしまうほどには。
 いろいろ批評サイトを見ていると、褒めてるほうが多いような。
 映像的な力や、子供たちやYOU演じる母親の存在感、そして僕らの生きる世界の残酷さを鮮烈に描いている、そんな辺りを褒めていたり。
 映像的には「あぁお金ないのかなぁ」と思う反面、シンプルで美しく撮っていると思います。良質の邦画やミニシアター系ものな匂い。
 かようにイイ所もあるのですが、それをすべて台無しにしてくれるほど、僕にとっては物語がダメすぎます。っていうか、

見ててココまで気分が悪くなった映画は初めてです 

 後半からちょっと普通に見始めたのですが、その理由は映画が面白いからというよりは、
「このムチャクチャにイタイ話の結末をどうつけるんだろう?」
という興味から。それにしてもアマリにイタイタしすぎて、途中で耐え切れずに早送りして結末だけ見ました。
 で、無事にエンドロール突入。

 ひとっかけらも夢も希望もありませんっ

 人のたくましさとか強さを描くときに「あえて不幸な状況に叩き落す」というのは物語的な手法としてはアリでしょう。アリなんでしょうが、僕にとって『誰も知らない』の不幸は、許容できる範囲をはるかに超えています。
 そもそも僕は、不幸によって感動を稼ぐのは物語的にとても安直な手法だと思い込んでいるので、「世界の中心で愛を叫ぶ」とかダメだし、出演者の死によって感動を稼ごうとするお話も大キライ。
 監督さんが何を言いたかったのかを考えるはるか手前で、子供たちの悲惨な状況と結末にめげました。
 なんていうか玄人受けな映画とでもいうんでしょうかねぇ…

 イタイ話にカタルシスを感じる人、不幸の中のちょっとした幸福に生命賛歌を感じられる人、「映画」を映像作品や芸術として見られる人にはオススメ。
 逆に、イタイ話はダメな人、お金払ってまで他人の不幸を見たくない人、感情移入度が高い人、映画に物語を求める人なんかにはオススメしません。

 あぁ、あとコチラの『猫姫じゃ』さんの批評の追記に書いてある
「免停講習で見せられる、死亡事故のビデオと同じyo」
っていう観点ならアリなのかも。悲惨な話を悲惨に書くことで抑止効果はでてくるのでしょうから。ある意味「火垂るの墓」的作品とでも言えるのかも。
 まぁそんなもん2時間20分もかけて見たくはありませんがね。

関連記事
[ 2005/07/28 04:47 ] いろいろ | TB(2) | CM(5)


カテゴリーがFFになってますよ^^;
[ 2005/07/28 15:18 ] [ 編集 ]

TBどもでした、びっくりしちゃいました、猫姫です。
ほんと、なんなんでしょうねぇ、これ。
普通の人は、こんなこと知らなくっても良いですよね。
ぁ、セカチュー、あたしもダメでした。
[ 2005/07/28 17:59 ] [ 編集 ]

猫姫さん、コメントありがとうです。
TBいきなり貼りな人なので、驚かせてしまいましてすいませんorz
あんまり不幸な話は苦手なのです。
対象が子供で不幸に対抗する手段が希薄すぎるのもダメかも。
思いっきりネタばらして、もっとボロクソに言いたかったのですが、がんばって中身は書きませんでした。
と、いうわけで、口直しに猫姫さんオススメのゴジラFWでも借りてきます。ゴジラ大好きなだけに、ココでこけられると立ち直れ無そうで避けていましたが、あえて(*'-')

カテゴリーはね、ここの管理用ページがね、内容修正するたびにカテゴリーがリセットされちゃうバカ仕様でね、僕がアップして読み直して書き直してを繰り返すからね、すぐにズタボロになっちゃうんだよ^^;;
[ 2005/07/28 21:21 ] [ 編集 ]

もっともっと

「誰も知らない」自分もみました、インパクト強すぎでした。
見てすぐ日記に書いたくらいっす。

見終えた後、実際にあった事をベースにしたと聞いて、その事件を調べてみました。すると、実際は映画など比べ物にならないほどもっともっと・・・(以下略)。。

って思ったのは自分だけか?

しーたさんの内容と矛盾した感想ですが
悲惨な話しをそのまま映画にせず、でも、表現したいという気持ちが入ってああいう流れにしたのか、上手いな、と自分はすっかり納得しちゃったのでした。=わざとイタタ、、な状況を作って、さぁ感動するがよい!という感じではないような、そんな気がしました。

結論。
書こうとしたけど上手く書けませんでした。
自分はこの映画は肯定派、になります。決してああいう内容が好きとか、人の不幸を見てどうこうとか、そういう意味じゃないです。

*セカチューは読んだけど映画で見る気はしませんでした。見れば良かったかなぁ。
[ 2005/07/31 02:56 ] [ 編集 ]

 んーと、僕もうまくかけないんですが、とても個人的な感想として「あれで十分悲惨な内容」だったんですよねー
ベースな実話が存在するのは知っているんですが、それを見たりはしてないので「本物よりはOK」っていう視点はありませんでした…。
「ワザとイタイ状況を作ってさぁ感動」は狙ってないと僕も思います。が、映画から伝わってくるイロイロなコトが、とてもネガティブというか希望を感じられるもので無いものが多かったと言うか…。
 まぁ。ぶっちゃけて言うと、最後のアレがダメなんですわw
 アレをやった映画は僕の中では漏れなく大減点という原則があるもんで…;;

※セカチューは「どうせならくっつけてやれよ!」とか思っちゃうのでダメw さらに「死なないと純愛を伝えられないのよ!」なんていうスレた考えなので素直に感動できずw
[ 2005/07/31 04:47 ] [ 編集 ]

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誰も知らない 今年の127本目

誰も知らない 映画の出来がどうこうって言うような作品じゃない。なんなのこれ??イタイ映画だってことはわかっていたし、だから、今まで手が伸びなかったのyo。やっぱり、見なくてもよかったわ、、、 映画としては、あの子供達は、素晴らしかっ
[2005/07/28 17:57] URL 猫姫じゃ

「誰も知らない」し知りたくない。

柳楽優弥が次長課長の河本じゃないほうに見えてしょうがなかったのは僕だけですか?? 以下、感想をだらだらとまとまりなく。 こういうことって本当にある。それもそんなに珍しくもなく。 自分の知っているそういう事例を考えてると、これってどういう動機で作...
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